2016年5月16日月曜日

蜷川幸雄さんの舞台


演劇と映画では、圧倒的に映画派の私は、あまり舞台は観てきていないのですが
蜷川幸雄さん演出の舞台は、何作品か観たことがあります。
中では、村上春樹原作の『海辺のカフカ』は、田中裕子さんVerと宮沢りえVer、
氏にとっては縁の地という彩の国さいたま劇場にて、2回続けて観てきました。

舞台の演出は、映画以上に制約があります。
ステージの広さ、セットや小道具は限られ、なんて言っても ライブ ですから
やり直しきかないわけです。くわえて『海辺のカフカ』は、ロードムービーです。
どんな演出なのかと思いきや、透明なショーケースに登場人物を入れてグルグル
行き来させ、幻想的な世界観をつくり出すことに成功しています。
これなら、劇中セットの使い回しもできる。
興業として、コスト・コントロールにもつながるではないか‥。

妙なところに感心しつつ、観劇の素晴らしさを叩きつけられました。
合掌。

2016年5月8日日曜日

風、水、太陽


キラー通りと246との交差点。あの『ベルコモンズ』が現在、解体工事中とは。
どんな事情か。設計の黒川記章氏も、草葉の陰でさぞやお悔しいことでしょう。
かたや、都内の新商業施設。
有楽町、数寄屋橋交差点にオープンした『東急プラザ銀座』は実に華やかです。
和と黒のモチーフが、銀座の施設らしい高級感をかもし出しています。

建築を造る、造り続けるということは、経済活動のサイクルの中にあります。
規模の大小はあれど、私自身もそのサイクルの中で建築を造ってるわけですが
そこにピシャリと冷水浴びせられるような 志 に溢れた建築でした。

ギャラリー間 『三分一博志 展 風、水、太陽
氏は、水や空気といった「動く素材」に目を向けています。

コメントを一部 そのまま転用させていただきたい。
風の向き、水の流れ、太陽と月、そして地形の恵みによって、
その地域ならではの豊かな固有の文化が育まれてきました。
それらをただ建築を通して後世に繋ぐことこそ、
この時代を生きる私の役目なのではないかと考えています。
支配やコントロールではなく、受け止め共存する。と言うことか。


2016年5月5日木曜日

カロリー消費とサイクリング



仕事のかたわらの、もひとつの日課が サイクリング。
事務所の近くの多摩川河川敷にもサイクリングコースがありますが
連休中こもっている こちらの仕事場の近くには 入間川の河川敷。
ここのコースも 気持ちがよい。

自転車に乗ると風景が変わる。
誰と競うわけでもなく自由気ままに行動できて、お金もかからない。
ダイエットにもなる。
特定健診でチェックが入りそうだったBMI値を 少しは減らそう。
ビールも減らそう。(できれば。)

2016年5月4日水曜日

『猫』と『映画』と

巷は空前の猫ブームだそうだそうで、TVやネットでは猫だらけで、
タレントのように扱われている猫たちもいるそうな。

実は うちにも 一匹。いや、ひとり。
猫は犬とは違い、人間との主従関係という意識がない。
飼われている。というのではなく、共存しているのだ。


この連休中は
もっぱら仕事のかたわら、息抜きは映画でとレンタルビデオ店の棚から
思わず手に取ったのが 『先生と迷い猫』

自然や街並みの風景が美しく、猫の捉え方もとても自然で癒やされるが
ブラックな暗示もされている。受け止め方は、いろいろあろうところ。
ただ、作品としては あまり印象に残らなかったな。


『レンタネコ』は かもめ食堂の荻上直子監督の作品だが、猫の習性を
少しでも知っている者には、猫の演技(?)は かなり不自然な印象だ。
それでも、単純な癒し系映画と思えば、楽しめなくもない。


今月は
昨年小説が話題になった『世界から猫が消えたのなら』が公開とのこと。
原作の小説は、とても良かった。多くの場面は、まさに映像として思い
浮かぶような作品。その原作者は映画プロデューサーの川村元気氏。
すでに、映画化までのプロセスを念頭に 書かれていたのであろうか‥。
あざとい 人間の思惑があったとすれば、猫には見透かされますぞよ。

2016年5月3日火曜日

木造集合住宅の軸組確認


工事進行中 木造集合住宅 HN1-Project
SE構法のNDN社より上がってきた、プレカット用伏図・軸組の確認作業。
こちらで想定している構架材間の一寸(30mm)寸法アップも許されない
(‥でないと、設備関係の納まりがアウト。)
それくらいタイトなディテールで計画されています。

狭小集合住宅ゆえ高架も複雑なため、透視図でも出力してもらった。
NDN社は専用ソフトに始めから3Dデータで入力してるため、モデリングは
それほど手間ではないことは知っていました。
確かにわかりやすい。チェックミスは防げそうだ。