2011年12月22日木曜日

スティーブ・ジョブズ


お正月休みに読もうと置いていたもの。昨晩、読み切ってしまった。
伝記作家ウォルター・アイザックソン氏の スティーブ・ジョブズ。
書店の店頭に堆く積まれた本書を見るにつけ “商魂たくましき。”
と、穿ってみていたが、あにはからす。重みのある伝記本であった。 

多くの関係者への丁寧なインタヴューにうらづけられた客観性から
彼の人生や 取扱注意的な人間性を うきぼりにさせている。
聖人君主の武勇伝や伝説 のたぐいじゃない。
ビジネスにおいても私生活でも、成功も 恥ずかしいあやまちをも
おかしてきた、ひとりの男の履歴書。
シンプルに。
そしてMac筐体の見えないところのデザインにもこだわったという 
ジョブズ氏らしい 家族や社会にむけた 『遺書』 なのだな。

ちょっと うれしかったくだりは ボブ・ディラン のこと。
私も 70年代の アルバム
血の轍『 BLOOD ON THE TRACKS』
欲望 『 DESIRE』
わたしも大好きだ。iTunes にも、もちろん はいってる。
初来日の公演の ライブアルバム ももってる。
オープニングは『ミスター・タンブリン・マン』(ジョブズ氏お気に入り)
アンコール が『時代は変わる』(本書にも登場)
For the loser now
Will be later to win
For the timesthey are a-changin'
いまの敗者は
つぎの勝者だ
とにかく時代はかわりつつあるんだから

これからもずっと。