2011年9月2日金曜日

集合住宅 集い住むこと。



8年前2003年 3月春 同潤会 江戸川アパート 
建替えのための解体工事が始まる直前、さいごの見学会に参加した。

同潤会は関東大震災を契機に設立された財団。住宅公団の業務の前身
をになっていた。この 江戸川アパート も 昭和9年建設とのこと。
耐火耐震化された、当時としては超・モダンなこのアパートメントも、
ゆく年月から、惜しまれつつも 建替えがきまっていた。

住民がつかえる理髪店 食堂 バー 屋上には共用の洗濯場もある。
中庭をロの字に囲むように建物は配している。この中庭はオープンで
誰でもはいれる。防犯なんてあんまり考えてない おおらかさである。

共用部もゆったりとして、ため がある。
子供たちの歓声や井戸端会議のありようが、思い浮かぶような佇まい。

集合住宅の計画では、効率性が もちろんベースではあるけでども
生活の豊かさは、レンタブル比だけでは はかれないはずだ。

コミュニティーも、これからは いはば付加価値。
忘れては いけないな。